■■ネットワーク工程表作成要領(2)■■ブログ「建物合理化⑥」補足002

HRエイチアール宮崎です。
「建物合理化⑥」 補足の2回目です。

今回のテーマは「ネットワーク工程表作成要領(2)」です。
前回からの続きです。
前回のブログはこちら。

2015-04-18_145402

では、次にクリティカル・パスを見つける計算をやってみましょう。
この計算を「フォワード・パス」と呼びます。
先ず最初に左端のBから始めます。
Bの工事は3日かかる予定になっていますから、
工程は0日から始まって3日で終わることを意味しています。
ですからBの上段の左のマス目に始まり日の「0」、
右のマス目に終わりの日「3」を記入します。
(真ん中のマス目には既に期間を示す「3」が入っています)

次に、Bの工事が終わった時点で
DとKとHの工事を始めることが出来ます。
Dの工事は3日間の終わりから工事を始めることが出来、
Dの工事は3日かかりますから、
6日目の終わりに工事が終了します。
Dの上段のマス目の左に「3」、右に「6」を記入します。
同じくKの工事は3日目の終わりから工事が始められ5日間かかりましので
、8日目の終わりにKの工事が終了します。
Kの上段のマス目の左に「3」、右に「8」を記入します。
Hも同様に、4日間かかりますので「3」「7」をマス目に記入します。

次にFの工事に移ります。
Fの工事はDとKの工事が終わった時点で工事を始める事が出来ます。
Dの工事は6日目の終わりに工事が終了しますが、
Kの工事は8日目の終わりにならないと工事が終了しません。
ですから、Fの工事は当然8日目の終わりにならないと
工事を始める事が出来ません。
Fの工事は7日間かかりますので、
Fの工事が終了するのは15日目の終わりになります。
そこでFの上段のマス目に「8」「15」を記入します。

次にAの工事です。
Aの工事はKとHの工事とつながっていますので、
この2つの工事が終わらないとAの工事は始められません。
2つの工事が終了するのは8日目の終わりですから、
Aの上段のマス目の左に「8」と記入し、4日間かかりますから、
右のマス目に「12」と記入します。

Eの工事はHとつながっているだけなので、
Hの工事が終わればその時点から工事が始められます。
Eの工事は7日目の終わりから始まって6日間かかりますので、
上段のマス目の左に「7」、右に「13」の数字が入ります。

今回はここまでです。
次回は引き続き「ネットワーク工程表作成要領」
お送りいたします。
お楽しみに。^^

建物合理化(コストダウン)に真剣に取り組み
人工数や工期短縮を達成されている工務店さんが沢山おられます。
全ての工務店さんがブログ記事の様な方ではありませんので
くれぐれも誤解が有りませんようにお願いいたします。<m(__)m>

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