■■ネットワーク工程表作成要領(3)■■ブログ「建物合理化⑥」補足003

HRエイチアール宮崎です。
「建物合理化⑥」補足の3回目です。

今回のテーマは「ネットワーク工程表作成要領(3)」です。
前回からの続きです。
前回のブログはこちら。

2015-04-18_145402

次はGとJに移ります。
Gと関係している工事はFとAです。
Gの工事が始められるのは15日目の終わりからですから、
これに工期の2を足して、
左のマス目に「15」、右のマス目に「17」がG欄に入ります。

Jも同様に計算しますと、
左のマス目に「13」、右のマス目に「16」が入ります。

最終のCの工事は6日間かかりますから、
同様に計算して左のマス目に「17」、
右のマス目に「23」が入ります。

つまりこの図01の全工程は23日かかることが分かったわけです。
ここまでの段階で重要な意味が隠されていますので、
その部分に触れておきたいと思います。

DとKとFの部分を見てください。
Dの工事は3日目の終わりから始めて6日目に終わります。
しかし次のFの工事は8日目の終わりからしか始められません。

つまりDの工事には2日間の余裕があることが分かります。
ところがKの工事はどうでしょう。
3日目の終わりから始めて8日目に終わり、
その時点からすぐFの工事に引き継がれますから
Kの工事には全く余裕がありません。

ところが、Dの工事だけを取り上げてみますと、
Kの工事と同じように8日の終わりまで工事が延びても
Fの工事に迷惑がかかりません。
あるいは3日目の終わりから工事にかからなくても、
5日目の終わりから着手しても
十分に間に合うということです。

しかし、Kの工事は全く余裕がありませんので、
1日でも遅らせるわけには行きません。
KからFの工程は全く余裕が無い”クリティカル”な
工程の状態になっています。
このようなクリティカル・パスの部分を見つけ出すのが次の作業です。

今回はここまでです。
次回は引き続き「ネットワーク工程表作成要領」
お送りいたします。
お楽しみに。^^

建物合理化(コストダウン)に真剣に取り組み
人工数や工期短縮を達成されている工務店さんが沢山おられます。
全ての工務店さんがブログ記事の様な方ではありませんので
くれぐれも誤解が有りませんようにお願いいたします。<m(__)m>

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