■■ネットワーク工程表作成要領(3)■■ブログ「建物合理化⑥」補足003
HRエイチアール宮崎です。
「建物合理化⑥」補足の3回目です。
今回のテーマは「ネットワーク工程表作成要領(3)」です。
前回からの続きです。
前回のブログはこちら。
次はGとJに移ります。
Gと関係している工事はFとAです。
Gの工事が始められるのは15日目の終わりからですから、
これに工期の2を足して、
左のマス目に「15」、右のマス目に「17」がG欄に入ります。
Jも同様に計算しますと、
左のマス目に「13」、右のマス目に「16」が入ります。
最終のCの工事は6日間かかりますから、
同様に計算して左のマス目に「17」、
右のマス目に「23」が入ります。
つまりこの図01の全工程は23日かかることが分かったわけです。
ここまでの段階で重要な意味が隠されていますので、
その部分に触れておきたいと思います。
DとKとFの部分を見てください。
Dの工事は3日目の終わりから始めて6日目に終わります。
しかし次のFの工事は8日目の終わりからしか始められません。
つまりDの工事には2日間の余裕があることが分かります。
ところがKの工事はどうでしょう。
3日目の終わりから始めて8日目に終わり、
その時点からすぐFの工事に引き継がれますから
Kの工事には全く余裕がありません。
ところが、Dの工事だけを取り上げてみますと、
Kの工事と同じように8日の終わりまで工事が延びても
Fの工事に迷惑がかかりません。
あるいは3日目の終わりから工事にかからなくても、
5日目の終わりから着手しても
十分に間に合うということです。
しかし、Kの工事は全く余裕がありませんので、
1日でも遅らせるわけには行きません。
KからFの工程は全く余裕が無い”クリティカル”な
工程の状態になっています。
このようなクリティカル・パスの部分を見つけ出すのが次の作業です。
今回はここまでです。
次回は引き続き「ネットワーク工程表作成要領」を
お送りいたします。
お楽しみに。^^
建物合理化(コストダウン)に真剣に取り組み
人工数や工期短縮を達成されている工務店さんが沢山おられます。
全ての工務店さんがブログ記事の様な方ではありませんので
くれぐれも誤解が有りませんようにお願いいたします。<m(__)m>
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