■■顧客って?②■■

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HRエイチアール宮崎です。
今回のブログ「顧客って②」は住宅販売戦術・顧客がテーマです。

前回、今回の2回にわたって顧客について考えております。
■「住宅を欲しいと思っている人」は私達にとって正解か?不正解か?
前回は正解を考えてきましたので今回は不正解を考えていきます。
前回はこちら「顧客って?①」

住宅を欲しいと思っている人が何故、お客さんでは無いのか?
正確にはお客さんになれないケースがかなりあるって事です。

■具体的には年収500万円・奥さんと小学校・幼稚園の2人の子供の4人家族
年齢はご主人が37歳・奥さんが33歳で奥さんは専業主婦だがパートは考えている。
年収の6倍の融資を考えており、土地+建物+諸費用合せて3,000万円の総予算。
自己資金は残念ながら0円です。
多少はあるのですが引越しや家具・家電商品に使いたいと考えています。

このような方は如何でしょうか?一見お客さんになりそうですよね
ではこの方、仮にAさんとします。Aさんの毎月の家計簿を考えて見ます。
家賃・光熱費・通信費・車関連・各種保険・食費・医療費・衣服費・
レジャー費・小遣い・交際費・教育費・その他・・・・・・13項目あります。

■これを答えられない工務店さんがかなりいます
つまり顧客であると思っているAさんの家計簿の中身を
理解していないって事です。
勿論、実際の中身は他人には分りません。
問題は想像すら出来ない事です。
電気代っていくら位?保険に入ってる?なんでそんなにかかるんだ?・・等々

■実際に生活費を入れてみましょう。
御社の地域とは違うかもしれませんがご容赦下さい。
先ず家賃(2LDKのアパートで共益費・駐車場代含め7万円)
光熱費(電気・ガス・水道合せて2万円)、
通信費(固定電話・携帯電話・インターネット代含めて2万円)
車関連(車2台の毎月ローン・ガソリン代・税金・車検代の月割り・オイル等消耗品6万円)
各種保険(生命保険・損害保険・車に任意保険等4万円)
食費(日用品・雑貨含め6万円)
医療費((病院代・ドラッグストアー・薬代・含め1万円)
衣服費(衣服・美容院・理容院・化粧品含め2万円)
レジャー費(外食・旅行積立含め2万円)
小遣い(家族4人合計4万円)
交際費(里帰り・お盆・正月・お祭り含め2万円)
教育費(学校・幼稚園・塾・各種書籍・カルチャーセンター含め4万円)
その他(NHK受信料・新聞代・町会費・ペット関連含め2万円)・・・・以上です。

そんなに贅沢な暮らしではなくて、堅実な感じがします。
まだあるかもしれませんがこの辺で合計しますと
月々の生活費合計44万円です。
貯蓄は全く出来ていませんが毎月44万円掛かっています。

年収500万円=月々42万円です。
上記の家計簿だと毎月2万円の赤字になってしまいますので
実際はもっと少なく抑えなくてはいけません。

■問題はここからです。
御社の地域で年収500万円の方がどれだけいますか?
給料カットや据え置き等で収入は厳しいはずです。
年収500万円も貰っている方は優秀な方でしょう。

でもこの優秀な方でも家賃(住居費)に7万円が限度なんです。
3,000万円のローン返済は毎月9万円を越えてしまいます。
7万円以下の6万円とか5万円の返済でないと生活が出来ないって事です。

月々6万円の返済だと2,000万円は借りられません。
土地+建物+諸費用の総合計で1,500~1、800万円の
不動産の商品になります。
つまり建築に掛けられる費用は700万円~900万円 になります。

奥さんの収入を考えている方もいると思いますが、
基本的に奥さんは万一に備えるべきです。
家族が怪我や病気になったら?
ご主人の収入が下がってしまったら?
長いローン返済期間です。何があるかわかりません。
初めから無理な計画はすべきではないと思います。

■年収500万円もあるAさんでも建物に700~900万円しか掛けられないと言う事は
合理化建物 が必要になってくるんです。
年収300万円や400万円の方では勿論です。
重要な点はお客様の事をもっと考えよう・知ろうって事です。

あまりにも関心の無い工務店さんが多いです。とても残念なことです。
建物合理化に関しましては1月23日からお話いたします。
ご期待下さい。
40話も待てないと、お急ぎ方はお問合せ下さい。\(^o^)/

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