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ウクライナ、さらに領土失えばデフォルトの公算=S&P
[アスタナ 3日 ロイター] - 米格付け会社スタンダード&プアーズ(S&P)は3日、ウクライナが領土をさらに失った場合、対外債務でデフォルト(債務不履行)に陥る可能性が高いと警告した。

S&Pは2月にウクライナの長期外貨建てソブリン債格付けを「CCC」に引き下げ、見通しは「ネガティブ」としている。
S&Pソブリン格付け委員会のジョン・チャンバース委員長は、カザフスタンの首都アスタナでロイターに対し、「ウクライナが領土の一体性を一部失った場合、債務返済ができなくなる公算が大きい」と指摘。
ロシアによるクリミア半島の編入後、ウクライナの東部などの地域で緊張が高まっている。
チャンバース氏は、「現在の為替相場で考えると、危機に突入したウクライナが抱える債務は控えめな水準だ。ただ、為替相場が崩れ、領土をさらに失った場合は、返済能力が危うくなる」と警告した。
国際通貨基金(IMF)はウクライナに対する170億ドルの金融支援を決めたが、同国が東部地域で支配権を失えば、追加支援の必要性が生じる公算が大きいとの見解を示している。
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